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百舌鳥古墳群の楽しみ方

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世界遺産に登録される見通しとなった「百舌鳥古市古墳群」。
タイミングよく「ブラタモリ」で古墳巡りをする様子も放送されたり、
歴史秘話ヒストリアでも特集されて(あれはよかった)
かつてなく注目度がアップしている。

私は小学生のころからなんとなく古墳が好きで、
結婚を機にこのエリアに引っ越した。
“古墳ライフ”はもうすぐ15年。
ここ2、3年は毎朝、古墳を縫うように散歩かランニングをして
週末は自転車で奈良の古墳を見に行ったりしている。

仁徳陵の前はほぼ毎日通っていて、
観光客が増えてきたのを肌で感じている。
ただ、ネットや報道などを見ていると
観光客からはいろいろと不満の声もあるようだ。

代表的なものは、
「ただの森にしか見えない」
「例のかたちを見たいのに」
「一周しても特に何もない」
というものだろう。

前方後円墳のかたちを上から見たい
というのは誰もが思うことだ。
ただ、現状ではセスナにでも乗らない限り不可能。

じゃあ古墳なんて行っても仕方ないのか?
いえ、いろんな楽しみ方があるんです!

というわけで、日ごろから歩き回っている
地元ファンだけが知っている古墳巡りのヒントを
ここに書かせてもらおう。名付けて、
「もう『上から見たい』なんて言わせない! 百舌鳥古墳群の楽しみ方」である。

1:冬に行け

「さあ、こんどの週末に行ってみるか」と思っている人に対して、
いきなり水をさすようだけれど、
古墳は冬に行った方がいい。

理由は水がキレイだから。
夏は周濠の水に藻が発生したりしいて正直、汚い。
一部は緑色のペンキかと思うほどで
ほんのり臭気が出ることもある。
対して冬は、水がクリアで気持ちいい。

あと、夏は蚊が多い。
メマトイみたいなイヤーな虫も出る。
さすがにマムシはまだ見たことないけど。

冬に寒波が来ると周濠が凍ることがある。
マガモが氷の上を歩くシーンなどを
見られればかなりラッキーだ。
さらに雪が降ると墳丘が白くなってなかなか幻想的。
これも年に一度あるかないかのレアな景観である。

大阪の冬はそんなに寒くないので(瀬戸内気候)、
あえて寒波が来たタイミングで行くのもひとつの手だと思う。

2:朝に行け

時間は早ければ早いほどいい。
早朝、墳丘から上る太陽を見ると
古代人と同じ気分が味わえるってもんです。
冬の朝なんてもう最高。手を合わせて拝みたくなる。

幸いにして古墳は、年中無休・24時間営業だから、
いつでも気が向いたときに行ける。
始発電車でいくのもいいし、
前日にレンタサイクルを借りてホテルに駐輪しておいて、
夜明けと同時にスタートするのもいい。

言うまでもないことだが、
これからの季節、日中の古墳巡りは
死ぬほど暑いのでオススメしない。

古墳巡りは日が昇りきらないうちに済ませよう。
水辺のせいか、真夏でも早朝はけっこう涼しいですよ。

3:自転車を借りろ

古墳巡りは自転車が便利。
というか、よほどの古墳好きじゃないと徒歩はウンザリする。
クルマは停める場所に苦労する。
歩行者も多いし、オススメしない。

仁徳陵を一周すると約3km。徒歩だと約1時間。
いちばん外側の濠(仁徳陵は三重濠)の
代わり映えしない景色を見ながら、
歩くのは、ハッキリ言って退屈だ。
これが自転車なら15分もかからない。
サッと一周して、次の古墳へ行ける。

古墳巡りと堺の市街地観光と組み合わせるときにも
自転車が非常に便利だ。
堺にはJR、南海電車、地下鉄、路面電車など
鉄道がたくさん走っているが、どれも南北方向。
東西移動が難しい。

堺市には公営のレンタサイクル
「さかいコミュニティサイクル」がある。
借りた場所で返却しなくてもOK。
このサービスを使えば、南海・堺駅前で借りて、
市街の観光施設を見たあと、古墳巡りをして
メトロ・中百舌鳥駅前で返却、
なんてことも可能になる。

ほかに「もずふるレンタサイクル」というのもある。
これは百舌鳥古墳群から古市古墳群まで行ってみよう、
というのがコンセプト。
堺市で借りて羽曳野市や藤井寺市で乗り捨てできる(逆も可)。

一見、とんでもない距離に見えるが、
竹内街道を通っていけば快適なサイクリング。
1時間半もあれば古市古墳群に着く。
途中にも天皇陵や景観のいい古墳がたくさんあるので、
休憩ついでに見て行くといいでしょう。

※次回へつづく

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